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ブラウントラウト飼育|水槽で飼えるの?飼育に必要なものや育て方を紹介します!

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ブラウントラウト 飼育

川釣りや管理釣り堀での対象魚としてお馴染みのブラウントラウト。マスの一種のブラウントラウトは釣りや食用としてのイメージが強いですが、個性的な外見や飼育のしやすさから観賞魚としてコアな人気があります。

ブラウントラウトを飼ってみたい方はもちろん、「川魚だから飼育が難しそうだなぁ~。」「変わった魚を飼育したい!」なんていう方にも分かりやすく、魚の入手の仕方から必要な道具、飼育の方法までのご紹介いたします!

必読!ブラウントラウトの飼育の前に確認すべきこと!

外来魚 注意

ブラウントラウトとは、もともと在来種の魚ではなくヨーロッパ原産の外来種です。「外来魚の飼育って法律的にどうなんだろう」と懸念されますが、外来種のなかでも釣ったものを持ち帰って飼育していけないのは「特定外来生物」に指定された魚達です。身近なところで言えばブラックバスやブルーギルなど生態系に大ダメージを与えている問題児たちです。

一方、ブラウントラウトは外来種のなかでも「特定外来生物」ではなく「生態系被害防止外来種」。実際に生態系に悪影響を与えているものの、飼育に関しては現状ではブラックバスやブルーギルなどの「特定外来生物」ほどの規制はされていません。

地域によっては飼育前に届け出が必須!

但し例外もあり、滋賀県などでは条例で指定外来種とされており、飼育の際は県に届出が必要となります。地域によっては条例で規制されている可能性がありますので、自分の住んでいる自治体に確認の上飼育するようにしましょう。

何故ブラウントラウトは飼育がしやすいのか?

ブラウントラウト 飼育

ブラウントラウトはサケ目サケ科に属する魚です。サケのイメージと言えば、産卵のために川を逆流するあの勇ましい姿ですね。同じサケ科なら我々のイメージ通りの活発さがあって狭い水槽なんかじゃ飼育できないのではないかと疑問に思うところですが、ブラウントラウトに関しては可能です。

ブラウントラウトは引きこもり!?

サケ科の魚は特殊な習性をもっており、降海型(または降湖型)か陸封型という二つの型に分かれます。ざっくり説明すると、降海型(または降湖型)は「川で生まれ、海に旅たち再度川に帰ってくる」といういわゆる我々が想像するサケこそがその性質です。一方、陸封型は「川で生まれ一生を生まれ故郷で過ごす」という引きこもり型。

ブラウントラウトは降海型だけでなく、陸封型の個体もいます。なので淡水で閉じ込められた環境である水槽での飼育も可能であるということです。

ブラウントラウトの入手方法

1.釣る(天然)

ブラウントラウト 釣り

飼育するためのブラウトラウトを入手する方法として、自然にいる個体を釣って持ち帰ることがあげられます。ブラウントラウトがいる場所としては、北海道や長野県や秋田県など関東以北です。細かいポイントは地元の人のみぞ知る。といったとこでしょうか。地元の釣り人などから地道に情報を集めるのがいいでしょう。

2.釣る(管理釣り場)

釣り掘り

手っ取り早いのが管理釣り場で釣る事です。放流されている魚種も大体は公表されているので、ブラウントラウトがいる釣り場で釣って持って帰る方法です。

※先述の通り、ブラウントラウトは外来種です。持ち帰り可能なのかは釣り場の管理者に予め確認してください。

釣った後にも気を付けよう!

飼育のためにブラウントラウトを釣るときは、バーブレスフック(返しなしの針)を使用し、極力傷つけないように気を付けましょう。そしてブラウントラウトに素手で触れるのは極力避けてください。手で触れることで魚の粘膜が傷ついたり、火傷をしてしまいます。人間の体温は魚にとってはかなりの高温なので触れられると大きなダメージになります。

オーナー(OWNER) SBL-55M シングル55バーブレス(ミノー用)
渓流魚に適したサイズの針です。返しがないので魚を傷つけません

3.アクアリウムショップ

ブラウントラウト 顔

最後にショップで購入する方法。ブラウントラウトが販売されているアクアリウムショップはなかなかレアですが、淡水魚が得意なショップであればあるかも。ごくわずかですが通販も可能な店舗もあるようです。

生体の通販は受け取りするまでに時間がかかったりすると、配送方法、気温によっては到着時には死んでしまっているおそれがあります。

ショップも発送後24時間以内に受け取れる地域限定の販売であったり、気温が低い時期だけだったりいろいろ制限はありますが、購入できる地域であればもっとも手っ取り早く間違いない入手方法でしょう。

ブラウントラウトの選び方

ブラウントラウトの選び方としてはあまり大きすぎない個体を選んだ方が飼育しやすいです。また天然、管理釣り場どちらにしても釣りで入手する場合は、できるだけ魚体が綺麗な傷ついていない個体が良いでしょう。

特に管理釣り場で釣れるブラウントラウトはキャッチアンドリリースを繰り返されて傷ついた個体もいるはずです。できるだけそういった個体を避けて、体色が綺麗で傷ついていない個体を選びましょう。

ショップで購入する場合はサイズも見た目も好みで選べるのでオススメです。じっくり自分が気に入る個体を選ぶことができますし、プロであるショップの店員さんから飼育方法や選び方も教えてもらう事もできるでしょう。

ブラウントラウト飼育に必要なアイテム

ブラウントラウトの調達の目途がついたら、続いて飼育するための必要アイテムがいくつかあります。

1.「水槽」は成長することを考慮して大きいものを用意!

ブラウントラウトの体長はおよそ30~40センチとされており、上手に飼育ができれば長寿で個体によっては体長1メートルまで成長する魚ですので、それを見越したサイズの水槽を選ぶ必要があります。

体長10センチ未満の稚魚から飼育する場合は成長に合わせて段階的に大きな水槽に移していくことも可能ですが、水槽同士の引っ越しの際にブラウントラウトへのストレスが懸念されます。加えて、成長のたびに水槽を変えるとなると費用もかさみます。コストの面からも考慮し、初めから幅90cmの水槽を用意することをお勧めします。

寿工芸 レグラス R-900L オーバーフローセット
幅90cm×奥行き45cm×高さ45cmの大型水槽。フレームがないので部屋に馴染みます
コトブキ工芸 水槽 KC-ワイド900 ブラック
幅90cm×奥行き30cm×高さ36cmの水槽。コスパを重視するならこちらがおすすめ。
ジェックス マリーナ900LEDセット 黒枠ガラス水槽
幅90cm×奥行き45cm×高さ45cmの水槽。LEDライトやフィルターなど必需品がセットになっています。

2.「クーラー」での温度管理は超重要!

渓流魚といえば冷たい水を好んでいるイメージがありますね。ブラウントラウトも、10~15℃前後の冷たい水域に生息していますが、ブラウントラウトは渓流魚の中でも比較的高水温に強いため、23度ぐらいまでの環境なら適応できます。

飼育の際は水温を20~23度に維持するように心がけましょう。水槽にクーラーを設置し、適当な水温に保つ必要があります。クーラーと水温計は必需品と言えるでしょう。

水槽用のクーラーには、冷却ファン式、ペルチェ式、チラー式といった冷却方法(構造)が違う商品があります。各冷却法をご紹介いたしますので、参照にしてください。

チラー式(コンプレッサー式)

水を循環させながら冷たい水を供給する仕組み。冷蔵庫にも採用されている方式で、安定した温度管理が大きな水槽でも可能。但し、高性能かつ稼働率も高いため維持費や初期費用も高くなります。

冷却ファン式

熱伝導性の高い金属に放熱しファンを回転させて冷却する仕組み。性能の高さは熱抵抗の高さと反比例し、形状や大きさによって様々。冷却効率が良いため、電気代が抑えられる。大型水槽よりも小型水槽に適しているため、90センチ幅の水槽なら2台用意するのが望ましい

ペルチェ式

チラー式同様の仕組みで水温を下げる。比較的初期費用も安く済む。コンプレッサーを使用しないので稼働音が静か。60センチ幅までの水槽が適するとされている。

上記のことを踏まえ、大きな水槽で大量の水が必要なブラウントラウト飼育においては、もっとも冷却能力が高く、大量の水が冷やせるチラー式のクーラーがオススメです。

ゼンスイ ZC-1000α 海水・淡水兼用
チラー式のクーラー。大きな水槽でもしっかり冷やせます。

ブラウントラウトは冷たい水を好むとはいえ、水温が下がりすぎても生きれません。寒い地域で気温が氷点下以下になるような環境であれば、冬場にヒーターも必要になる場合があります。ヒーターは必需品ではないのですが、あまりにも水温が下がりすぎるような環境であれば導入するようにしてください。

スミス(SMITH LTD) 温度計 水温計 127mm
金属製のカバーに包まれているためとても頑丈です。渓流釣りにも併用できます。

3.「エアレーション」で新鮮な酸素と水で快適な環境作り!

ブラウントラウトは水流の多い場所に住むため、綺麗で酸素の多い環境を好みます。また、酸素エアレーションを導入し水を循環させることで水中の溶存酸素量を増やしたり水質悪化を防いだりもしてくれます。ブラウントラウトにとってストレスのかからない環境作りのためにエアレーションを導入するようにしましょう。

種類もたくさんあり、エアレーションといえば昔ながらの濾過用のワタ入りのブクブクがでるエアーポンプや、細かい気泡がたくさんでるエアーストーン、水槽上部にかけて水流を作るフィルターや底砂の下に敷く底面フィルターなど様々です。水槽のデザインや自分の好みに合わせて選べば問題ありません。

charm(チャーム) 90cm水槽用エアレーションセット
大きな水槽に対応。チューブや逆流防止弁も付属しているため届いたらすぐ使えます。

4.水草や砂利で環境&雰囲気づくりをしよう!

水草や砂利(ソイル)などがあることで溶存酸素量の増加、バクテリアが定着しやすくなりフンなどによる水質悪化を防いでくれます。更に水草や砂利で雰囲気づくりをすることもできるのでお好みのものを取り入れて自分だけの水槽に仕上げましょう。

ブラウントラウトは警戒心が強く、捕食の時以外普段は岩場など物陰に隠れています。なので水槽内でも身を隠したり落ち着ける場所を作るためにも水草や洞窟状の石や置物を入れると良いでしょう。お洒落なデザインや雰囲気に合わせてお好みのものを選ぶとより愛着が湧きますよ。

5.水質調整剤で水替えのストレスを減らそう!

ブラウントラウトはタフな魚のため水温と水質を保てば、劣悪すぎる環境でなければ適応できます。水質調整剤やバクテリア添加剤などありますが、必ずしも必要なわけではありません。

しかし、大きな水槽の水替えは手間がかかる上に、頻繁に行うとブラウントラウトがストレスを感じてしまいます。

頻繁に水替えを行わなくても大丈夫なように、水槽の水を濾過するフィルターを導入して普段から水質が悪化しないような環境作りをしましょう。

質調節材などを選ぶ際は淡水魚用のものを選ぶようにしてくださいね

エーハイム プロフェッショナル 濾材付スターターキット 50/60Hz共通 淡水・海水両用
フィルターの掃除が簡単にできる優れもの。電圧は50hzと60hz両方に対応しています。
テトラ  バリューEXフィルター VX-75
コスパを重要視するならこちら。90cmまでの水槽に対応しています。

ブラウントラウトの育て方

ブラウントラウト 飼育

ブラウントラウトは環境適応能力が高い魚なので、水温と水質を一定に保てれば問題なく育てられます。但し、魚食性の強い魚なので単独飼育にしましょう。同種や他の魚と混泳させてしまうと喧嘩や共食いの恐れがあります。

ブラウントラウトの餌は人工飼料でも可能?

ブラウントラウトは魚食性が強い魚で、特に天然の個体だと活餌を好む傾向があります。そんな時はペットショップやアクアリウムショップ、またはネット通販でもミミズなどの活餌を調達することができます。

金魚や観賞魚のエサなどの人工飼料でも問題は有りませんが、人工飼料に慣れるまでは活き餌をやりながら徐々に慣らしていきましょう。

もし、活餌に慣れず人工飼料を食べないなどの場合は無理をさせずに個体に合った餌を与えるようにしましょう。

水替えの際に注意すること

水替えの際は、水道水をそのまま使わないでください。水道水には「カルキ(塩素)」が含まれており、魚にとっては毒になってしまいます。

市販のカルキ抜き薬剤や、カルキを抜く効果のある浄水器などを用いてカルキ抜きをした水を使うようにしましょう。

ヒカリ (Hikari) 液体カルキぬき 500ml
コスパを重要視するならこちら。90cmまでの水槽に対応しています。
タニタ 残留塩素チェッカー
カルキ抜きの際にしっかりはかってあげましょう。

水替えを行う際は一度にすべての水を替えてしまうと水質の急激な変化によりブラウントラウトにストレスを与えます。その上せっかく繁殖したバクテリアもリセットされてしまうので、月に2回、水槽の水の3分の1を取り換えるようにしましょう。

底に沈殿したフンや餌が気になる場合は、スポイトや網を使って、すくうようにしてください。ブラウントラウトを刺激しないように優しく行いましょう。

水槽にコケが生えてしまった!

水槽の底にフンや餌などが溜まりすぎたり、コケが生えてしまうほど汚れてしまったら、水槽そのものの掃除が必要になります。その際はブラウントラウトにストレスを与えないように水槽内の水ごと他の容器に移しましょう。綺麗にした水槽に戻す際にもブラウントラウトを移した容器と同じ水温になるように設定し、慣れさせてから戻しましょう。

過度な水温や環境の変化は大きなストレスとなりますので、頻繁に掃除や水替えを行わなくても良いように普段からクーラーやエアレーションで環境を整えるように努めましょう。

まとめ

以上、ブラウントラウトの飼育に必要なものや育て方などをご紹介いたしました。

普段は冷たく綺麗な水質の場所に生息する魚のため、水質と水温管理は徹底して行うようにしましょう。環境への適応能力が高いといえど、生き物ですので毎日しっかり面倒を見てあげてください。

冒頭で説明したようにブラウントラウトは外来魚のため、放流行為により環境や生態系の破壊につながります。場合によっては法律により罰せられる可能性もあります。

大きくなりすぎて水槽に収まらくなってしまった、餌などの費用がかかるようになってしまった等の理由で池や川に放流するというのは絶対にしてはいけません。

そもそも人間の身勝手で飼えなくなった魚を放流してしまうなど言語道断。魚だけでなく全ペットにおいて最期まで責任を持って面倒を見るのは当然のことです。

飼い始めたブラウントラウトは、最期まで愛情と責任をもって面倒を見てくださいね。

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