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水族館の人気者!「ハリセンボン」針の数は実は千本以下?

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ハリセンボンの基本情報

ハリセンボンの体の表面には、その名のとおり多くの針のような棘がついています
フグと同じ様に、危険を察知すると体をイガグリのように膨らませて威嚇をします。

通常時の見た目はフグに似ており、同じフグ目に属していますが、フグとは異なり毒は持っていません。

水族館では人気者のハリセンボンですが、大量発生すると漁業に悪影響を与えることがあり、その点では好まれていないようです。
大量に発生したハリセンボンが網にかかると、それぞれが体を膨らませて棘を立せ漁獲した魚が傷ついてしまい魚の商品価値が無くなってしまう…なんていうこともあるようです。

ハリセンボンの名前の由来

ハリセンボンの名前の由来は、想像の通り皮膚にたくさんの棘を持っている外見から「針千本」と名づけられました。
同様に英名は「Porcupine fish」であり、「Porcupine(ヤマアラシ)」の「fish(サカナ)」。
すなわちヤマアラシと同じように棘をたくさん持つことに由来しています。
なお、実際の棘の数は300~400本程度であり、和名のように棘が千本あるわけではありません。

ハリセンボンは、沖縄では「アバサー」と呼ばれ、食用として親しまれているようです。
その他、地域によっては「イガフグ」「イバラフグ」「コンペ」「チョウチンフグ」「バラフグ」「ハリフグ」などそれぞれの呼び方で呼ばれています。

ハリセンボンの特徴・生活史

ハリセンボンの一番の特徴の鋭い棘、実はこれは鱗が変化したものです。

この棘は普段は皮膚に沿って寝ている状態ですが、敵を威嚇するために体を球形に膨らませると同時に針が直立します。
この針は敵を怖がらせると同時に、自分の体を大きく見せることができ、威嚇としての役割は抜群です。

サメなどの大型の魚がハリセンボンを食べようと飲み込んだ結果、威嚇モードのハリセンボンの棘が体内に刺さって大型魚さえ窒息死させてしまうほどの威力があります。

ハリセンボンの特徴はフグの特徴と非常に似ています。
腹ビレが無く、顎の歯が癒合しており、皮膚が厚く、肉食性。
敵に襲われたときには水や空気を吸い込んで体を球形に膨らませることなど、フグとほとんど共通しています。

両者の棘以外での見分け方としては、歯の本数。
フグの歯は上下2つずつ生えていて、合計で4つあるのに対し、ハリセンボンの歯は上下1つずつしか生えておらず、合計2つのみ。

ハリセンボンの歯はとても頑丈なため貝殻や甲羅、ウニの殻も噛み砕くことができます。
意外と肉食性であり貝類、甲殻類、ウニなどの底生生物を餌として捕食しています。

ハリセンボンの全長は約40センチメートルほどです。
大きい個体でも全長50センチメートル程度までで個体差はあまりないようです。

ハリセンボンの生態・住んでいる場所

ハリセンボンの分布は日本では津軽海峡より南の日本海沿岸、相模湾より南の太平洋岸です。
世界中の熱帯、温帯域で見ることができる魚で特に沿岸岩礁域、サンゴ礁域に生息していることが多いようです。

本来であれば、熱帯など暖かい場所を好む魚なのですが時々暖流に乗って北上してしまい、水温が低下する冬季に寒い場所の海岸部に漂着することがあります。
このように北部に漂着したハリセンボンは水温の低さに耐え切れず死んでしまいます。
ハリセンボンに限らず、このようなうっかりな魚は多く、このような魚たちを「死滅回遊」と呼びます。

ハリセンボンの旬と釣り時期

釣りでは南西諸島では1年を通して狙うことができます。
水温が比較的高い初夏から秋に釣りやすい魚です。

沖縄県では食用として定置網で漁獲されていますが、一般的に市場では流通することが稀なため、ハリセンボン専門の漁は行われていません。

ハリセンボンの食材情報

ハリセンボンはコラーゲンを豊富に含んでいるため、肌の弾力回復などに効果が期待できます。
似たような魚であるフグは毒を持つため免許が無ければ捌くことはできませんが、ハリセンボンは毒を持っておらず一般人でも捌くことができます。

ハリセンボンの美味しい食べ方

沖縄料理ではハリセンボンはアバサーと呼ばれ、ハリセンボンの内臓を使った「アバサー汁」という汁物としてよく食べられています。
他にも鍋に入れて「ちり鍋」にしたりと食用とはほど遠いイメージの魚ですが、美味な魚であり、一部の地域では好んで食べられています。

ハリセンボンのレシピ

ちり鍋、味噌汁、唐揚げ、刺身、塩焼き、などにして食べると美味。

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