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【釣り】釣り人にも親しまれるイシモチ(ニベ・シログチ)魚とぴ

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古くから高級かまぼこの原料として重宝されてきたイシモチ(ニベ)は、遊漁の対象としても比較的釣りやすいことから釣り人にも馴染みがある魚で、簡単な仕掛けで砂浜や防波堤からも手軽に狙える他、船釣りでも楽しめます。

釣り上げた際などに、グーグーと鳴くといった特徴もあるユニークな魚です。

そんなイシモチ(ニベ)について、生態や釣り方を中心にオススメの調理法をはじめ鳴き方のメカニズム。

ちょっと変わった加工用途(接着剤?!)についての豆知識などについても詳しくご紹介していきます。

イシモチ(ニベ)ってどんな魚?釣る前に特徴をチェック!

魚体は側扁形で細長く、楕円を帯びており、背びれは1基で9棘27~31軟条。

しりびれは2棘7軟条で第2棘が伸長しています。

上あごと下あごの長さはほぼ同等で、上下のあごには細かい歯が2列に並んでいます。

体表側面を走る側線上には約50枚のうろこが並んでいます。

体色は背側が灰青色で、腹部にかけて薄みがかり銀白色になります。体長は成魚で60~70センチほどまでに成長します。

頭部に大きな耳石?!

頭部に大きな耳石を有すことから関東では釣り人の間では「イシモチ」とも呼ばれます。

耳石は炭酸カルシウムにより組成され、平衡感覚などを感知する役目を果たす他に内部に年輪のような輪紋が定期的に形成されています。

この輪紋は個体ごとのおおよその年齢を知る調査ツールとしても用いられます。

輪紋は、一年間を通しての成長スピードの違い(夏は早く、冬は緩やか)により出現するとされています。

釣った魚の年齢を知れれば面白いですね。

グーグー鳴く秘密は鰾(うきぶくろ)!

発達した鰾(うきぶくろ)とその周辺の筋肉を使って、グーグーと音を出して鳴くことから「グチ」(主に関西での呼ばれ方)とも呼ばれます。

鰾(うきぶくろ)周辺の筋肉を急激に収縮・伸長させることで発音し、鰾(うきぶくろ)はスピーカーのような役割をしています。

釣り上げた際にグーグーと鳴かれると、イシモチ(ニベ)から抗議されているように感じてしまいます。

水中では密度の違いから空気中に比べて音が伝わりやすく、個体同士の交信や求愛、なわばりの誇示・威嚇、危機が迫った時の警戒音など、用途は様々ですが、有効なコミュニケーション手段といえるでしょう。

イシモチ(ニベ)の釣り方を知ろう!

イシモチ(ニベ)は日本では仙台・新潟以南の海域~東シナ海にかけて分布している魚です。

真冬を除き、ほとんどの時期に狙うことが可能ですが、ベストシーズンは活発に活動する夏場といえます。

また、時間帯では明るい日中よりも日没後の方が釣れる傾向にあります。

また、砂泥を好む魚に多く見られる特徴で、濁りの強い場面(大雨やシケの後)にも活発になるので狙い目です。

王道は陸から狙う!

一番簡単でスタンダードな釣り方は、浜や岸壁からの投げ釣りです。

胴付き仕掛けなどのシンプルな仕掛けに餌を掛け、砂泥質のポイントを狙います。

投げ釣りで定番の天秤仕掛けも有効ですが、ラインが絡まったり等のトラブルを避ける意味でも、ビギナーの方にはシンプルな胴付き仕掛けをオススメしたいです。

投げる際には、波やうねりで出来る海底のくぼみを好む性質がイシモチ(ニベ)にはあるようなので、投げ分けしながら如何にそのポイントを探れるかが重要です。

しかし、難しく考えなくても釣れる時には釣れる魚で、比較的良型のサイズも望めるため、釣りの入門には適した魚と言えるでしょう。

船からも狙える!

一方、船釣りでも水深がそれほど深くない(20~30m前後)のポイントで狙うことが出来ます。

似たような魚でシログチ(後述)と一緒に釣れることも多いようで、うまく群れに当たると、かなりの釣果を期待することが出来ます。

また、大型のイシモチ(ニベ)は高い魚食性を示すことから、ミノーなどのルアーでも狙うことが出来るようです。

後述するオオニベ(別種です)になると1.5メートルを超える超大型魚にあたることもあるので、ロッド、タックル、ラインは十分な性能の物を用意し、挑むようにしましょう。

オススメの釣り餌は?

一番手軽で有効な餌はイソメなどの多毛類です。

釣具屋等で、簡単に手に入る餌なので、思い立てば気軽に釣りに行くことが出来るのも魅力です。

イシモチ(ニベ)を美味しく料理してみよう!

釣った後のイシモチ(ニベ)は美味しく調理しましょう。特に春から夏場にかけて、身が締まり美味しくなる時期とされています。

イシモチ(ニベ)の身はクセがなく淡泊な味わいであることから、お刺身では上品な味わいが楽しめ、調理を加えても様々な味付けに対応出来る魚と言えます。

お刺身の作り方

新鮮なイシモチ(ニベ)は是非お刺身で食べて頂きたいです。

【皮を引いた場合】サクはそのまま厚めのそぎ切りにすると、イシモチ(ニベ)特有の弾力ある食感を楽しめます。気になる方は皮を引いて、身の食感を楽しんで頂くと良いでしょう。

【皮も合わせて楽しむ:皮霜造り】一方、イシモチ(ニベ)の皮には独特の風味(旨味)があるため、皮霜造り(かわしもづくり)と呼ばれるテクニックを使う食べ方もオススメです。

具体的には、皮がついたままの状態のサク(皮側)に布巾をあて、上から熱湯をサッとかけることで、皮が軟らかくなり食べやすくすることが出来ます。

また、湯通しした後、氷水や冷水にさらずことで皮下の脂も適度に落ちるので、皮目の独特のクセが苦手という方も食べやすくなります。

皮の有り無しを食べ比べることで、同じお刺身でも異なる食感・味わいを楽しむことが出来るでしょう。

イシモチ(ニベ)を美味しく料理してみよう!

淡白な白身魚のイシモチ(ニベ)は、調理しやすく、どんな調理法でも美味しくいただけます。

ここでイシモチ(ニベ)の調理法をいくつか紹介いたします。

焼き物

身が締まり水っぽくないことから、シンプルな塩焼きでも楽しめます。

淡泊な味わいのため、お醤油や大根おろしなどの薬味と相性が良いです。

ムニエル

小麦粉などをまぶして焼くことで旨味を閉じこめつつ、ふっくらした身の食感とバター風味の味付けが大変マッチします。

煮付け

あっさりとしたイシモチ(ニベ)の身に、甘辛い味付けは、ごはんの欲しくなるメニューになります。

ホイル焼き、漬焼き、フライ、鍋物等にでも使い勝手が良い食材です。

大きなイシモチ(ニベ)が手に入った時には可食部も多いので、是非、様々な料理にチャレンジしてみましょう。

意外と知られていない!知ってたらイシモチ博士!イシモチ(ニベ)の雑学を紹介

鰾(うきぶくろ)から接着剤?

イシモチ(ニベ)の鰾(うきぶくろ)は大きく発達しており、古くからその鰾(うきぶくろ)を煮出して膠(にかわ)と呼ばれる、ゼラチンや接着剤の原料として使用されてきました。

その他、ビタミンを多く含有するなどの理由から、栄養剤としても使用されていたようです。

イシモチ(ニベ)は避妊具の起源?

古代中国ではイシモチ(ニベ)の鰾(うきぶくろ)を男性の避妊具として使用していたと言われています。

膠への使用もそうですが、食用以外にも人間の生活に役立っていた魚であったようです。

韓国でも親しまれている

イシモチ(ニベ)はお隣の韓国でも日常の食卓に親しまれています。

韓国ではイシモチ(ニベ)を干物にして、焼いて食べる文化があり、「チョギ」もしくは「チョゲ」などと呼ばれています。

まとめ

このように、イシモチ(ニベ)は釣りの対象魚としてだけでなく、我々の日常にも深く密着している魚であることが分かりました。

文章中の通り、あまり鮮魚として流通することが少ない魚なので、近所のスーパーで買ってきて早速今晩・・・とはなりにくいですが、ビギナーの方にも釣りやすい魚ですので、是非ともご自身で釣り上げて、お刺身やオススメの調理法を試して頂ければ幸いです。

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