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出世魚カンパチ(ブリ・ヒラマサ)の釣り方から食べ方まで一挙公開!

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ブリ御三家の一員!カンパチの特徴と生態

カンパチは体長約40cmから1mの大型魚。アジ科の中でも最も大きい分類に入り、最大で2m程に成長します。体の形は楕円形で、やや側編しています。体の表面は光沢のある細かい鱗に覆われています。

体の両側面に黄色いラインが入っており、頭部にも目にかかるような黄色いラインが走っているのが特徴。このラインは正面から見ると漢字の「八」のようにも見えます。残念ながら、成魚になると顔の黄色いラインは不明瞭になってしまうようです。

カンパチは群れで行動する回遊魚!

カンパチは本州の中部地方から南、地中海やメキシコ湾も含む全世界の温帯~熱帯に分布する海水魚であり、沿岸の中・下層に生息します。

暖かい海域を好む魚で、成長に最適な水温は20~30度とされています。日本では春から夏にかけては日本沿岸を北上し、秋から冬になると今度は逆に南下するように群れで回遊しています。

カンパチは出世魚!名前の由来と名前の変化

「カンパチ」の名前の由来は、頭部に走る黄色い斜線が顔を正面から見たときに漢字の「八」の字に見えることに由来しています。そのため漢字での表記は「間八(かんぱち)」。

カンパチには様々な地方名があり、東京ではカンパチの他にカンパ、神奈川ではヒヨ、北陸地方ではアカイオ、和歌山ではチギリキ・アカハナ、香川ではアカバネ、関西から九州ではアカバナ、宮崎ではニリ、鹿児島ではアカバラ、ネリ、ニノコなどと呼ばれることがあります。

全国的に市場に出回っているため、どこでも「カンパチ」で通じます。

カンパチの名前はこう変わる!

カンパチは大きさによって呼び名が変わる「出世魚」です。

・35cm以下・・・ショッコ
・35~60cm・・・シオゴ
・60~80cm・・・アカハナ
・80cm以上(または成魚)・・・カンパチ

※関東での呼び名

カンパチの英語名がカッコよすぎる!

カンパチの英語名は「great amber jack」です。訳すると「巨大な琥珀の男」。カンパチの琥珀色のラインを背負った大きな姿に相応しいカッコいい名前ですね。

青物御三家(ブリ・カンパチ・ヒラマサ)の見分け方

「青物御三家」または「ブリ御三家」と呼ばれるブリ、ヒラマサ、カンパチの3種。配色やサイズ感がとても似ているため、初見だと見分けるのが難しいものです。外見の見分け方を紹介します。

カンパチとブリの見分け方!

個体差によりますが、カンパチはブリやヒラマサに比べて黄色みや赤身がかった体色をしています。それ以外の見分けるポイントとしては「体系」と「模様」です。

ブリとカンパチの比較

特徴 カンパチ ブリ
体型 体高があり、平べったい。横から見ると楕円形の印象 体高は高くなく丸っこい印象。横から見ると細長い
模様 目から尾びれにかけた黄色いラインと、頭に「八」の文字のような黄色いラインが入っている 目から尾びれにかけた黄色いラインのみ

カンパチとヒラマサの見分け方!

ヒラマサとカンパチの比較

特徴 カンパチ ヒラマサ
体型 体高があり、平べったい。横から見ると楕円形の印象 体高は高くなく丸っこい印象。横から見ると細長い
黄色ラインの位置 黄色ラインが胸ビレと重なっていない 黄色ラインが胸ビレと重なる位置にある

難問!ヒラマサとブリの見分け方!

ヒラマサとブリの比較

カンパチは体高があることや体に黄色み、または赤みがかかることから、ヒラマサやブリとの見分けは安易にできます。しかし、ブリとヒラマサ両方の違いは微々たるもののため見分ける難易度は高めなのです。

特徴 ブリ ヒラマサ
アゴ 上アゴの端が角ばっている 上アゴの端が丸まっている
黄色ラインの位置 黄色ラインが胸ビレと重なっていない 黄色ラインが胸ビレと重なる位置にある
胸ビレと腹ビレ 胸ビレと腹ビレの長さが同じ 腹ビレに比べて胸ビレのほうが長い

カンパチを釣ろう!時期や生息ポイント釣り方を紹介

カンパチの主な釣り時期は夏から秋にかけて。この時期はカンパチが好む水温に適しているため、より活動的になるんだとか。この時期以外にもカンパチは群れで回遊する魚のため、場所によっては季節を問わず狙うことができます。

カンパチは水深20~300mと幅広い範囲に生息しています。ちなみに、この広範囲に生息する特徴はブリ御三家の中でもカンパチだけなんだそう。

オフショアでカンパチを釣ろう!

カンパチは外洋を回遊するため、狙うなら沖釣りが基本!時期になるとカンパチ釣り専門の船を出している船宿もたくさんあります。

伊豆諸島や小笠原諸島、沖縄などの離島では磯や堤防から釣れることも。特に伊豆諸島では生き餌で1メートルを超える大きなカンパチを狙うことができるそうです。

基本!泳がせ釣り

泳がせ釣りとは、アジなどの生きた小魚を餌として使用し大物を釣る釣法。カンパチなどの大型の魚は小魚を餌にして生活しているため、サビキやルアーよりも活餌のほうが食いつきが良く、力強いファイトが楽しめます。

カンパチなどの青魚は引きがとても強いので、ドラグ力が強いリール8号から12号の頑丈な糸を選び、強い引きに耐えられるようにしましょう。

泳がせ釣りは活餌を使うため、餌さえあればルアーやサビキよりも簡単にかかりますが、餌となる小魚を自分で釣る必要があります。

もちろん自然との勝負ですので、「餌すら釣れない・・・。」「せっかく釣った餌が死んでしまった・・・。」なんてことも。餌のことをしっかり懸念しなくてはいけないのも泳がせ釣りの醍醐味です。

泳がせ釣りではカンパチの他にも、ブリやヒラマサを釣り上げることができます

ジギング

ジギングとは、ジグとよばれる疑似餌(ルアー)を使ったルアーフィッシングのひとつ。ジギングはカンパチや青魚に限らず、マダイやアジなども釣ることができる汎用性の高い方法です。

金属で作られたジグを棚や海底まで一気に落とし、少しずつ巻き上げて魚を誘います。この巻き上げる行動を「しゃくる」とも呼びますが、これが意外と重労働なのです。

好奇心が旺盛なカンパチは、しゃくりによって海面に上がっていくジグによく反応するようです。
重量級のカンパチとのファイトはとても力強いため、かなりの重労働となります。それが醍醐味ではあるのですが、きちんと耐久性のあるリールと糸を用意し、強い引きに耐えられるようにしましょう。

大型のカンパチはシガテラ毒に注意!

特に南方で釣れる大型のカンパチは、シガテラ毒を含んでいる可能性があります。

シガテラ毒とは、食物連鎖の過程で魚が毒を摂取してしまうこと。カンパチは大型の魚のため小魚を餌とします。シガテラ毒をプランクトンなどから摂取した小魚をカンパチが食べてその毒を体内に蓄積する・・・。

そのサイクルをより多く繰り返しているのは、長く生きてる魚=大型であるため、大型のカンパチは注意が必要です!

▼シガテラ毒のメカニズム詳細はこちらの記事で確認できます▼

カンパチの旬と価格の関係

カンパチは産卵期を終えるとカンパチの産卵期は5月から8月とされ、産卵後1ヶ月間は痩せてしまい、身の締りが悪くなり、脂も落ちてしまうようです。

よく獲れるという意味で「夏が旬」と言われますが、本当に美味しい時期は産卵のために脂を蓄える産卵の2か月前なのです。3月から6月がカンパチの美味しい時期と言えます。

夏から秋にかけて獲れる魚なのに、美味しい旬がこの時期ではないのは少し悲しいですね。

養殖物のカンパチに旬はない!?

実はカンパチは養殖も盛んな魚。養殖の場合は1年を通して味が安定しており、旬の季節に関係なく美味しく味わうことができます。

ちなみに、日本における養殖カンパチの主な産地は鹿児島県。現在では、日本の養殖カンパチの収穫量の半分を占めています。

天然物と養殖物の違いとは?

養殖物のカンパチは、人工的に餌を与えているので天然物より丸々としています。

カンパチに限ったことではないのですが、天然物より食べる餌の量が多い上に運動量が少ないため、比較的まるまるとしたものが多いようです。

天然物の魚のほうが養殖より美味しいと思われがちですが、カンパチに関しては養殖物も天然物に劣らず美味しく食べられます。というのは、カンパチの醍醐味である脂が養殖物には多く蓄えられているため。

筋肉量で言えば天然物のほうが長い距離を泳ぐわけなので、歯ごたえは勝っていますが、養殖物の柔らかい食感と濃厚な脂にハマってしまう人は多いようです。

味が安定している養殖物は、天然物の味が落ちる時期もカバーできるということから、養殖物のニーズも高まっているようですね。

白身なのに!カンパチは実は赤身魚!?

近年は養殖が盛んに行われており、より身近な食材になりました。居酒屋やスーパーなどで見かけることも多いですよね。

よく見かけるカンパチのお刺身は、ほんのりピンクがかった白色をしているので「カンパチは白身魚だ!」なんて思われるかもしれませんが、実は赤身魚なのです。

豆知識①赤身になるメカニズム!

赤身魚の大きな特徴は、常に泳ぎ続けている「回遊魚」だということ。

回遊魚は常に動き回るため、大量の酸素を効率よく摂取する必要があります。その働きを助けてくれるのが、ヘモグロビン(血液色素たんぱく質)とミオグロビン(筋肉色素たんぱく質)。

みなさんご存知の通りヘモグロビンは我々の血液にも含まれており、酸素を運ぶ役割を果たします。血液が赤いのもヘモグロビンの色素が赤いため。同様にミオグロビンも筋肉に酸素を運んでくれます。ミオグロビンもヘモグロビンと同じように、赤い色素で構成されています。

赤身魚は、これら二つの赤い色素を含むたんぱく質を他の魚に比べ多く持ち合わせているため、身が赤くなっているようです。

カンパチの血合いに注目!

赤身魚に分類される魚の特徴としてもう一つ挙げられるのが「血合い」。カンパチは赤くて幅の広い血合いを持ち合わせています。お刺身やお寿司などで食べるカンパチなども一部は赤くなっていますよね。

あの血合いこそがヘモグロビンとミオグロビンが多い証拠となり、カンパチはれっきとした赤身魚と言えるでしょう。

カンパチの食材情報とレシピ

最も代表的で美味しい食べ方はご存知の通り刺身、むしろ刺身以外で食べたことがない!って方も多いのではないのでしょうか。

カンパチは頭に良い!?

青魚のカンパチにはDHAとEPAが豊富に含まれており、脳の活性化に役立つとされています。他にもビタミンDが豊富に含まれているため、カルシウムやリンの吸収を助け、骨の形成を促すとされています。

美味しくて栄養満点なカンパチ、是非とも日常的に食べたいものです。

カンパチのレシピ

カンパチのカルパッチョ

①カンパチを2~3ミリほどの薄さに薄切りにする

  

※刺身を切るときは包丁を自分側に引くようにすると綺麗に切れます

②お皿の上に薄切りしたカンパチを放射状に並べる

③放射状に置いた真ん中に、お好みで野菜やトマトを乗せて彩を添える

④最後に塩とコショウを適量振りかけ、オリーブオイルとバルサミコ酢をお好みでかける

カンパチのあら煮

①大根を乱切りにして下茹でをする

②カンパチのアラと①の大根、生姜一切れ、水100mlをお鍋に入れて火をつける

③②の後すぐに、醤油、みりん、酒をそれぞれ大さじ3杯ずつ入れる

④落し蓋をして弱火で30分ほど煮込む

⑤とろみがついたら火を止めてお好みの薬味を添えて完成

かま塩焼き

①カンパチのかまの表面と血合いをよく洗い、キッチンペーパーでふき取る

②両面に軽く塩を振り、日本酒を両面に大さじ1/2ほど塗る

③魚焼きグリルで強火で2分ほど焼く

④皮に焦げ目がついたら火を弱めて両面を3分ずつ焼く

⑤レモンを添えて完成

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