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「土用の丑の日」には欠かせない!高級魚の二ホンウナギ

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二ホンウナギの特徴

黒光りした円筒形の細長い魚と言えば、誰もが思い当たりそうなウナギ。

日本で漁獲されるウナギの大多数はニホンウナギという種に該当します。独立した胸びれと、連続した背びれ・尾びれ・しりびれを有し、腹びれは持たず、背側は青緑~黒色~黄褐色と様々、腹側は白~黄色をしています。

また、体表は目立つ模様はなく、ヌルヌルとした粘膜に覆われており、ウロコは皮下に埋没しています。

生活史は成魚は河川に生息しますが、成熟期を迎えると河川から海へ降海し、マリアナ海嶺などへ移動し産卵することが調査研究で明らかになっています。

産卵後、孵化した仔魚はレプトケファルスと呼ばれる葉形状の幼生とし海中を浮遊しながら成長します。

後にシラスウナギと呼ばれる、成体に近い形状への変態を経て、海流に乗りながら沿岸に辿り着き、河川を遡上して成体へと成長していきます。成体は体長が100センチメートル以上にまで成長します。

なお、ニホンウナギの完全養殖(人工下で成熟したニホンウナギ個体から得た卵を孵化させて、成長させる技術)の量産実用化には至っていません。

食用向けには、河口から遡上する天然のシラスウナギを捕獲し、養殖場等で大きく成長させたものが流通しており、シラスウナギの漁獲過多から資源量の極端な減少が危惧されています。

環境省レッドリストでは、絶滅危惧IB類 (近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されており、日本人の消費嗜好と相まって、資源保護の重要性が問われています。

二ホンウナギの釣り時期・生息ポイント

釣り時期としては、水温が高くなり、摂餌活性の高くなる初夏~初秋頃までが狙い目になります。

一方、水温が年中高く保たれる南方地域ではシーズン前後でも釣果が望めます。身近な釣りポイントとしては、河川域全般の下流~中流域にかけてが狙いやすいです。

日中は障害物等で隠れ家になる場所(川沿いの植物や人工的な建造物等)付近、もしくは川底が砂や泥質の場所に潜り混んでいることが多いです。

夕方以降に餌を求めて活発に動き回る傾向にあるので、そのようなポイントをターゲットとするのが良いでしょう。

また、天候で言うと、曇りの日や大雨後に水が濁っている場合は日中でも活発に活動することが多いので狙い目です。

二ホンウナギの餌

幼生期は主に海洋プランクトンを摂餌しながら成長し、シラスウナギに変態後、河川に入ってからは主に昆虫、甲殻類、さらに成長すると魚類なども捕食するようになります。

釣りをする際には、代表格はドバミミズと呼ばれる大型のミミズが挙げられ、他にも多毛類(ゴカイ、アオムシ、イソメ)や貝類(アサリ、ムール貝等)、甲殻類(エビ・カニ)などが用いられます。

さらに、ウナギは匂いに敏感であるとされており、真新しい置き仕掛けや罠を使うと違和感を察知されてしまい、なかなか釣れないと言われています。

二ホンウナギの漁獲法

主に、ぶっこみ釣りと呼ばれる「ニホンウナギの居そうな障害物の影や穴を、餌をつけた仕掛けで狙う」手法や、置き針と呼ばれる「ニホンウナギの行動範囲になりそうな場所に餌つきの針を仕掛ける」といった方法が有名です。

その他にも竹筒/籠を使った漁法も用いられています。なお、各都道府県において、採捕には規制が設けられている場合がありますので遵守するようにしましょう。

二ホンウナギを釣った後に気を付けたい事

ニホンウナギの血液には「イクチオヘモトキシン」という有害な成分が含まれています。

微量では重篤な症状になる程の強毒ではありませんが、目に入ると炎症を引き起こしたり、傷口に入れると化膿を引き起こしたり、誤って口に入れてしまうと吐き気や呼吸困難を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。

ただし、加熱(60℃以上)することで無毒化出来るため、加熱調理が基本です。

二ホンウナギのおいしい旬

天然物は産卵期を迎え、生殖のため川を下る晩秋~初冬の時期が美味とされています。

この時期にかけて摂餌量も増え、身にしっかり栄養を蓄えるためです。

一方、養殖物は人口的な給餌や温度管理により生育をコントロール出来るため明確な旬は定義されていませんが、毎年、需要の高まる夏場の土用の丑の日に向けて、養殖業者は出荷のピークを迎えます。

二ホンウナギの食べ方

代表的なメニューとしては、開いたウナギの身にタレをつけながら焼き(蒸し)にする蒲焼きが有名ですが、タレを使うことなく焼き(蒸し)にする白焼きでも、本来の味わいを楽しむことが出来ます。

また、調理法については、関西では腹開きで、関東では背開きで捌く他、関東ではタレをつけて焼く前に一度蒸す工程を経るなどの違いが見られます。

これは、関東では武士文化が色濃かったことから、切腹を連想する腹開きは敬遠されていたことや、同じく関東では余分なウナギの脂を落とす嗜好があったことから、焼く前に蒸すようになったなど、地域の特色・風習が今でも残っています。/p>

二ホンウナギの名前の由来

ウナギの由来には、胸のあたりが黄色がかっている特徴から、胸黄(むなき)→ウナギとなった説。屋根の部分に用いられる長い木材になぞらえ、棟木(むなぎ)→ウナギとなった説など、諸説あります。

一方、英語名では「Japanese eel」と標記され、直訳で「日本のウナギ」を意味します。

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