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性転換をする魚がいるって本当?魚の性転換事情をまとめてみた!

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性転換

魚のなかには性転換を行うものがいます。性転換といっても、自らの意思で性別を変えるのではなく、成長の過程でメスからオスまたはオスからメスへと変化を遂げます。なかには、どちらの性別にも転換できるというツワモノもいるそうです。性転換を行う魚は現在では400種類以上いると考えられています。なぜ、魚は性転換を行うのでしょうか?性転換を行うメリットとは何でしょうか?魚の性転換事情についてまとめました。

なぜ性転換を行うのか?

食物連鎖

魚の性転換は、子孫をたくさん残すための手段です。

さまざまな生物がひしめきあう海の中では、食物連鎖によるヒエラルキーが確率しています。体が小さいなどの理由で外敵の多い魚などは、いかに子孫を多く残せるのかが、多様性に富んだ海の中で生き残るために重要になってきます。

ハーレムで生活!雌性先熟を行う魚たちの事情とは?

ハーレム

雌性先熟(しせいせんじゅく)とは、メスとしての性機能を持って生まれ繁殖行動した後に、オスに性転換して再び繁殖行動をする性機能のことです。

雌性先熟の魚たちはこう考える!

体格が小さいうちはメスとして子孫を残し、激しい生存競争のなかで生き残れた最も大きい個体がオスとなり、メスに産卵させた方がより多く強い子孫が残せると考えられます。

雌性先熟を行う魚は集団生活をする習性のものが多く、群れのなかで最も体格が大きくなった魚がオスへと性転換し、外敵から集団を守る役割を担いながら繁殖活動を行います。いわゆるハーレム生活を送っているようです。

1番体格の大きいオスが死ぬと、集団のなかで2番目に体格の大きいメスがオスへと性転換し、群れのメスと繁殖行動を行います。このように、体の大きい個体が集団を守りながら繁殖をするという行動をすることにより、より多くの子孫を残すことができるようです。

雌性先熟の魚たち

      キンチャクダイやキンチャクダイ科に属する魚
      ナポレオンフィッシュ、コブダイ、ベラ、イラなどのベラ科に属する魚
      マハタ、クエ、キジハタ、ヒメコダイなどのハタ科に属する魚
      アオブダイ、ナンヨウキブダイなどのブダイ科に属する魚

    これらの魚の共通点としては、特にオスが鮮やかな体色で温暖な海域に分布する魚ということが多くあげられます。

    生涯パートナーは1匹だけ!雄性先熟を行う魚たちの事情とは?

    純愛

    雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)とは、オスとしての性機能あるいは、両性の性機能を生まれ持ち、最初に繁殖行動をした後にメスに性転換して再び繁殖行動をする性機能のことです。性転換を行う魚の中では、雌性成熟よりも雄性成熟を行う魚の方が多くいます。

    雄性先熟の魚たちはこう考える!

    体格が最も大きい個体がメスに性転換をし、積極的に繁殖活動を行えば、より多くの子孫を残すことができると考えられます。

    効率よく産卵が行えるのは、体が大きい魚がより適しているとされているため体の大きい個体がメスとなります。オスは繁殖活動の間は全力で守ることが役目のようです。雌性成熟とは打って変わって、雄性成熟の魚はハーレム生活ではなく、パート―ナーを固定させます。まるで人間のようですね。

    雄性先熟の魚たち

        マゴチなどのコチ科に属する魚
        カクレクマノミなどのスズメダイ科クマノミ属に属する魚
        一部の深海魚

      雌性成熟の魚のように、これといった共通点はありません。意外と雌性成熟を行う魚は多いため、多様性に富んだ海で生き残るために身につけた生き残るための術なのかもしれませんね。

      運命によって性別が決定!双方向性転換を行う魚たちの事情とは?

      双方向性転換(そうほうこうせいてんかん)とは、状況や環境により性別を変え、繁殖活動を行う性機能のことです。逆方向性転換とも呼ばれています。

      双方向性転換の魚たちはこう考える!

      この性質を持つ魚は、雄性成熟と同じくパートナーを固定させ行動を共にします。しかし、パートナーが死んでしまうとそれ以上の繁殖は難しくなってしまいます。そのため、同種の魚であれば都合よく性別をオスまたはメスに変えてパートナーの死後も繁殖活動を続けることにより、より多くの子孫が残すことができます。

      双方向性転換の魚たち

      双方向性転換を行う魚は、もともと雄性成熟または雌性成熟の性機能をもつ種類のものが多いとされています。雄性、雌性成熟の延長線上で生まれた魚達が外敵の多い海で生き残る術なのかもしれませんね。

      おまけ:タイ科の魚は同種でも性機能がバラバラ?!

      マダイ サムネ

      上記には記載しておりませんが、タイ科の魚も性転換を行う魚なのです。不思議なことに、同じタイ科でも性機能は同一ではなく、クロダイ属は雄性成熟。マダイやキダイなどは雌性成熟と分類によって性機能が分かれているのです。

      まとめ

      魚の性転換の事情についてまとめました。オスからメスに変わったり、メスからオスに変わったり、はたまた状況によって性別を変えれたりと、我々人間には持っていない不思議な性質を魚たちは持っています。

      外敵や生物の多様性に富んだ海の中では、いかに多くの子孫が残せるかが重要です。その試行錯誤の上に生まれた性質なのではないでしょうか。

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