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死滅回遊魚とは?夏は岩場で熱帯魚を採取しよう!

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死滅回遊魚 採集

夏に磯場で見慣れないカラフルな小さい魚たちを見かけたことはありますか?この魚たちは死滅回遊魚(しめつかいゆうぎょ)という、もともと南の海に住む魚たちが黒潮や台風の影響によって関東近海に流されてきてしまい、冬を越せずに死んでしまう魚たちのことです。死滅回遊魚のメカニズムや種類をまとめてみました。今年の夏はレジャーとして、死滅回遊魚の採集をしてみてはいかがですか?

死滅回遊魚とは?

死滅回遊魚

死滅回遊魚(しめつかいゆうぎょ)とは、本来は南の海に生息しているのに、黒潮や台風の影響で相模湾や東京湾の関東近海などの本来の生息域ではない海域に流されてしまった稚魚や魚たちのことを指します。多くの死滅回遊魚は関東の海域に流されます。

流されてしまった魚たちは、本来の生息域とは違う水温や環境に耐えれず、生息域に戻ることもできず、気温が下がる冬頃に漂流先で死んでしまうことが多いです。このような理由から、死滅回遊魚と名づけられました。

一部では「死滅」という言葉を「季節」に代えて、「季節来遊魚」と呼ぶこともあるそうです。

なぜ死滅回遊魚は漂流してしまうの?

死滅回遊魚が漂流してしまう理由としては、台風などによって黒潮に流されてしまうことが多いようです。

黒潮に流されたらあらがえない!?

黒潮は東シナ海から北上し、九州や琉球列島を含めた南岸から本州の南岸沿いを東に向かって流れる暖流です。黒潮の幅は約100km、深さは600~1000m。流れの速度はおよそ時速7.2km。人間が軽くランニングするくらいの速さです。小さい魚たちにとって黒潮の流れはとても速く、誤って巻き込まれてしまったらあらがうことはできません。

死滅回遊魚が夏に漂着する理由とは!?

死滅回遊魚が関東でよく見かけられるのは7~9月。この時期は、黒潮の流れが速く活発になる時期であるため、南に生息する魚もより黒潮に巻き込まれやすくなります。

加えて、夏と言えば台風。この台風のせいで黒潮に巻き込まれてしまう確率が高まってしまうようです。死滅回遊魚は、台風と黒潮のダブルパンチによって夏から秋にかけて関東地方などでよく目撃されるようになります。

死滅回遊魚を採集しよう!

タイドプール

死滅回遊魚の採集に必要なもの

  • バケツ
  • 獲った魚を入れるカゴ(昆虫飼育ケースのようなもの)
  • 水中めがね、たこめがね
  • エアレーション(ストーンタイプ)
  • ベルモント(Belmont) 水中めがね
    水中めがねでしっかり観察。海中の様子がよく見えます。

    タイドプールでゲット!

    死滅回遊魚は、主に磯場で採集ができます。磯では、潮の満ち引きによって干潮時にタイドプールができます。潮が引いたときにタイドプールの水たまりや隙間に取り残された死滅回遊魚たちを網で捕獲することができます。

    タモ網 ランディングネット ワンタッチネット
    岩礁などでは短い網の方が使いやすいです。この商品は折り畳み式で持ち運びも簡単にできます。

    岸壁でゲット!

    その他にも岸壁で採集ができます。海が荒れておらず水が透き通っているときであれば、漁港の堤防際を覗き込むとカラフルな死滅回遊魚たちを見つけることができます。

    タモ網 ステンレス製ハンドル 205cm
    岸壁では長い網の方が適しています。2m伸びるこちらのタモ網はコスパも良好!

    獲った死滅回遊魚を持ち帰る際は、エアレーションを導入しましょう。ストーンタイプのものを持っていけば、電気を使用せずに酸素を共有できます。

    ニチドウ O2ストーン 12時間型
    水に触れると酸素がブクブクと発生します。かさばらないので、持ち運びも簡単!

    一度は出会いたい死滅回遊魚たち!

    関東に流れ着く死滅回遊魚たちを紹介します。

    スズメダイ科の魚

    スズメダイ

    スズメダイ科の魚は、カラフルな体色を持つ、南国らしさが可愛らしい魚です。代表的なものだと、瑠璃色がきれいな「ルリスズメダイ」や、エメラルドグリーンと白色が美しい「アオバスズメダイ」などです。

    スズメダイ科の魚は小さいため、水槽での飼育も可能です。

    ハコフグの仲間

    ハコフグ

    お馴染みのハコフグも死滅回遊魚として関東に流れてきます。可愛らしい箱形の体と、カラフルな体色が魅力的ですが、パリトキシンとパフトキシンという毒を保有しているため、食べるのは避けましょう。

    また、パフトキシン毒を保有するため飼育には向いていませんので、岩場や浅瀬で見つけてもリリースするのが無難でしょう。

    クマノミの仲間

    カクレクマノミ

    大人気の熱帯魚のクマノミも死滅回遊魚として関東の方に流れてきます。知名度の高さから、ダイバーや熱帯魚マニアなどは血眼で死滅回遊魚のクマノミを探すようです。

    チョウチョウウオ科の魚

    チョウチョウウオ

    チョウチョウウオは名前に「蝶々」とつくように、オレンジや黄色などの鮮やかな体色を持つ熱帯魚です。このチョウチョウウオも水槽での飼育ができるので、もし見かけたら飼育用に採集してもいいかもしれませんね。

    ハリセンボン

    ハリセンボンも死滅回遊魚として関東にやってきます。ハリセンボンは可愛い見た目と裏腹に、とても強いアゴの力を持っています。人間の指くらいならかみちぎれるほどだそう!死滅回遊魚のハリセンボンを見つけても、取り扱いには十分に気を付けてくださいね。

    ロウニンアジ

    別称GTとも呼ばれる、釣りで大人気のロウニンアジ。そのロウニンアジの稚魚「メッキ」も死滅回遊魚として関東にやってきます。岩礁や岩場にいることは少なく、釣りなどでかかることが多いのだそう。GTの子どもというだけあって、小さくても釣りでの引きは最高なんだそうです。大きくなる前に死んでしまうことが多いため、釣れるものは大きくても20cm程度のものばかりだそうです。

    死滅回遊魚採取の際に気をつけたい事

    死滅回遊魚がいるタイドプールは、ゴツゴツした岩場ですので、とても滑りやすく転倒をすると非常に危険です。マリンブーツをはくなど、足を怪我しないようにしっかり備えましょう。

    また波や潮の流れによって思わぬ事故に巻き込まれることもあります。悲しい思い出になってしまわぬよう、ライフジャケットを着用することや、波の様子をみてしっかり安全であるかどうかの判断をするようにしましょう。死滅回遊魚は台風後に多く現れる傾向がありますが、台風の直後など海が荒れている時期には絶対に海に立ち入らないでください。天気が良くても、立ち入り禁止の場所に出入りするのも危険です。お出かけの前に、天気予報や波浪警報、立ち入りできる安全な場所であるかなどをしっかりと予め確認するようにしてくださいね。

    まとめ

    死滅回遊魚について紹介しました。普段、南方でしかみることができない魚が流れ着くなんてなんだかロマンがありますよね。夏休みの思い出作りや、お子さんの自由研究としても良い材料になるのではないでしょうか。是非、夏は海岸にでかけて岩場やタイドプールをのぞいてみてください。もしかしたら綺麗な死滅回遊魚たちが泳いでいるかもしれないですよ。

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